キャプティブ保険会社の活用

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キャプティブ保険会社とは「親会社またはそのグループの保険ニーズを達成するために作られる保険子会社」を意味します。最も先進的な自家保険の形態の一つといえます。

キャプティブ保険会社の活用

キャプティブ保険会社活用の目的

(1)保険コストの低減/キャッシュフローの改善

親会社およびグループ企業が、国内の元受損害保険会社に引き受けさせた保険の一定部分をキャプティブ保険会社へ再保険させることにより、グループ全体として保険料が実質的に一部還流されることになり、保険料に関するキャシュフローを改善させることが可能になります。また、一般の保険会社と同様に、キャプティブ保険会社の支払準備金、未経過保険料は、一定期間留保され、支払いの時期が到来するまで資金滞留しますので、その間、運用益を享受することができます。

(2)リスクマネジメント体制の強化

保険手配に関するリスク管理は、保険会社任せでなく自主的にかつ専門的に行われるのが望ましいと言えます。しかし、今までの損害保険の取引においては、自社および海外を含めたグループ各社の保険・リスク情報は保険会社の社内に蓄積されていて、必要な情報やリスクマネジメントに有用なデータを自社で柔軟に管理・活用するシステムが確立されていないのが一般的でした。キャプティブ保険会社は「再保険」というパイプを通じて、リスク管理に自社で役立つ情報を全社ベースで統一的に集約・活用できる横断的な役割を果たします。

(3)国際的な再保険市場へのダイレクト・アクセスと情報収集

キャプティブ保険会社も、保有しているリスクの安定やリスク引受余力の拡大のために再保険を手配します。キャプティブ保険会社を通じて世界の主要な保険市場へ、直接アプローチすることで、保険の国際市場における自社の保険料率やその他の条件が、従来の国内手配の保険条件と比べて適正な水準かどうかを評価することができます。

(4)通常手配できないリスクの保険化・担保内容の拡大

キャプティブ保険会社が成長し、その資産が増えるにつれてより多くのリスクを保有することができるようになることで、一般の保険市場ではなかなか得られない保険(ポリティカル・リスク、環境汚染、危険度の高い生産物賠償、知的財産権侵害による賠償、役員賠償等)を新規に開発したり、保険の担保範囲を広げることが可能となり、より自社のニーズに即した保険を設計することができます。

キャプティブ設立までの手順(例)

  • アドバイザーの指名
  • 現状のリスク実態の把握・精査

    証券、事故歴、サーベイ

  • 現状での改善策のご検討
  • キャプティブ事業化、調査の実施

    収益性診断、キャプティブ設立地、マネジング会社の選定

  • キャプティブ設立の決定

    現地監督官庁への申請・登記

  • 元受保険・再保険契約のアレンジ
  • 運用開始!

当社では主要なキャプティブ設立地(ミクロネシア、ハワイ、バミューダ等)にて活動している大手マネジメント会社と提携して、日本のお客様のキャプティブの設立をお手伝いしています。